ダウン症の人はどうしてみんな似ているの?原因は?特徴は?

「ダウン症の方はなぜ同じ顔に見えてしまうんだろう?」皆様、こんな疑問を持ったことはありませんか?そんな疑問にお答えすべく、この記事では、愛くるしい表情が印象的な「ダウン症」という疾患についてじっくり説明させて頂きます!

ダウン症はなぜみんな同じ顔?

「ダウン症の方ってなんで同じような顔立ちをしているんだろう…」

この疑問、恐らく誰でも持ったことがあるんじゃないでしょうか?まだ幼い子ども時代ならまだしも、大人になってしまうと、こんな疑問を人に聞くことにためらいを覚えてしまうもの…

この記事では、「ダウン症はなぜ同じ顔?」というテーマを切り口に、ダウン症そのものについての基礎知識から、ちょっと専門的な内容までご解説。

適切な知識を備えれば、これまでとは違った考えを持てたり、いざという時にこれまでとは違った対応を取れるようになるかもしれません。今回、ダウン症に何かしらの興味を持ってこの記事にたどり着いた皆様、是非とも最後までチェックしてみて下さいね♪

そもそもダウン症ってどんな病気?

まずはダウン症の基礎知識からご解説致します。ダウン症は、その正式名称を「ダウン症候群」という先天性の疾患です。症候群とは、様々な症状を併せ持つタイプの病気のことを指していて、先天性の疾患とは、生まれつきの病気という意味を持っています。

つまり、ダウン症を一言で説明するならば、「生まれつきの病気で、様々なタイプの症状を併せ持つ病気。」といったところでしょう。これから触れてゆく「特徴的な顔つき」というのも、ダウン症が持つ幾つかの症状の内の一つとすることができるのです。

その他の代表的な症状としては、心臓病や食道の異常、白血病などが知られています。ダウン症の程度によっても発症の確率が変化しますが、これらの合併症は命に直接関わってくる重大なものであることが多いため、残念ながら、ダウン症を持つ方々の平均寿命を下げる原因ともなっています。

ダウン症が生じる原因についても少しご解説しておきましょう。ダウン症の原因は、ズバリ、「染色体の数」にあります。染色体….ちょっと専門的な用語が出てきてしまいましたが、遺伝子やDNAといった用語でしたらイメージが湧きやすいかもしれません。染色体、遺伝子、DNAの3つは、厳密には異なる意味を持っているのですが、「人間にまつわる情報」が詰まっている物質である点では共通しています。「人間の設計図」と捉えてみてもいいかもしれません。

ダウン症の原因は染色体に潜んでおり、その染色体に生まれながら異常を持っているがために、様々な症状が発症することとなるのです。

ダウン症特有の顔つきって?

それでは、ここからはダウン症の特徴的な症状である「平らな顔つき」についてご解説していきます。

ダウン症の顔の特徴

  • 顔が全体的に平べったい。
  • 目が外側にややつり上がっている。
  • 右目と左目がやや離れている。
  • 鼻が低い。
  • 耳が小さく、やや低い位置にある。
  • 首まわりが太く見える。
  • 深い二重まぶた。

 

これらがダウン症をお持ちの患者さんによく見られる代表的な顔の特徴です。どうでしょう、幾つかピンとくる項目があったのではないでしょうか?

どうして似ているの?

先程幾つか挙げた「顔つきの特徴」ですが、どうしてそのような特徴が現れるのかについても触れておきましょう。

顔の成長スピードの差

ダウン症の顔つきで似通った特徴が現れるのは、顔が成長していく速度に秘密が隠されています。

人間の顔面は、顔の部位ごとに成長のスピードやタイミングがある程度決まっているものです。鼻や頬骨がある顔の中心部は、顔の周りと比べて前に出ていますよね?鼻がどれほど高いなどには個人差はありますが、一般的な成長を遂げた顔面は、「辺縁よりも中央の方が出っ張っている」といった特徴を持つこととなります。

しかし、ダウン症では顔面の成長するスピードに少し違いがあるとされています。具体的には、「顔の外側は普通に成長するけど、中央部の成長が遅れてしまう。」といった違いです。

先程挙げた、ダウン症の顔つきの特徴を思い出してみて下さい。「平べったい顔つき」というものがありましたよね?凹凸が少なくのっぺりとした印象の顔つきになるのは、顔面中央の成長が遅れることに、直接的な原因があるのです。

染色体に異常があるから

それでは、なぜダウン症では顔面の成長速度に変化が現れてしまうのでしょうか?

その答えは、先程も少し触れた「染色体の数の異常」に隠されています。染色体とは、人間一人一人の情報がぎっしり詰まった設計図と捉えることがきます。ダウン症を持つ患者さんの染色体を調べてみると、2本1セットで計22対ある染色体の一つに、通常の染色体とは異なる異常を確認することが出来ます。

この部分の染色体に顔面の成長に関係する情報が詰まっており、それが少し変化していることから、先程お伝えした「顔面の成長スピードの違い」が生まれることになるのです。

 

同じ顔つきにならないことも?

ここまで、ダウン症によく見られる顔の特徴についてご説明してきましたが、こんな感想を持ったことがある方もいるのではないでしょうか?

「一人一人をよーく見てみると、顔つきに結構差があるかも….」

そうなんです。ダウン症と一括りにしても、皆さん違う人間であることは確かですので、当然それぞれの個性は顔つきに現れてくるものです。

ここでは、ダウン症の程度による顔つきの変化についてご説明します。

・軽度のダウン症の場合

ダウン症の原因は、染色体の異常にあるとご説明してきましたが、「どのように異常が生じるのか。」という点で、ダウン症はさらに3つのタイプに分けられているのです。

染色体の状態によって、「標準トリソミー型」「転座型」「モザイク型」の3つに分けられるダウン症ですが、この内の「モザイク型」では、その症状が比較的軽めに現れることが知られています。モザイク型のダウン症、つまり、軽度ダウン症をお持ちの方は、顔面に見られるいわゆるダウン症っぽい顔つきの程度が少なくなるケースがあり、じっくり見てもその人がダウン症とは分からないことは少なくないようです。

ちなみに、この軽度ダウン症では顔つき以外の症状も軽度であることがあり、ダウン症でリスクの高いその他合併症も発症する確率は低いとされているようです。

でも、よく見ると違う

「ダウン症はなぜ似たような顔つきなのか?」というテーマで進めてきたこの記事ですが、実は、「ダウン症=同じ顔つき」と安易に捉えてしまうことには少し注意が必要です。

ダウン症という病気が持つ特性から、ダウン症をお持ちの方には似通った顔の特徴が現れるのは確かな事実です。しかし、当然のことですが、同じダウン症を持っている方でも、それぞれ一人一人が違う人間です。

色々な見た目で色々な性格を持ったダウン症じゃない人々がいるように、同じダウン症を持っている方でも、それぞれの個性の違いは色とりどりに鮮やかです。似たような顔つきをしていても、その内面に触れさえすれば、一人一人が全く異なる表情を持っていることにアナタも簡単に気づいてしまうはず!

この記事をきっかけに、皆様のダウン症に対する知識や見方、そして一人一人への興味がプラスαされれば、これ幸いでございます。

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